やさしめ
まずは事情を確認したいとき
こんなとき: 初めての未払い・関係を悪化させたくない段階
お疲れさま。○月分の養育費なんだけど、まだ振り込みが確認できていなくて連絡しました。何か事情があれば教えてください。
(子どもの名前)の学費や生活費の計画があるので、いつ頃振り込めそうか教えてもらえると助かります。
支払日から1〜2週間以内。事務的になりすぎず、まず事情を尋ねる形が角が立ちません。 やさしめ
分割や減額の相談に応じる姿勢を見せるとき
こんなとき: 相手の収入減など事情がありそうな場合
先月と今月の養育費が未払いになっています。もし収入面で難しい状況があるなら、一度きちんと話し合いたいです。
(子どもの名前)のための大切なお金なので、ゼロになるのは困ります。分割などの方法も含めて相談させてください。
相手に支払う意思がありそうだが滞っている場合。話し合いの記録はスクリーンショットで残しておきましょう。 やさしめ
初めての遅れで、関係を保ちながら軽く確認するとき
こんなとき: これまで支払いは順調で、今回初めて数日遅れている場合
こんにちは。今月の養育費、いつもの日に振り込みが確認できなかったので、念のため連絡しました。
行き違いだったらごめんなさい。もし手続きがまだなら、今週中にお願いできると助かります。
支払日から3日〜1週間程度。これまで順調だった相手には「うっかり忘れ」の可能性も高いので、責めるトーンを避けて事実確認だけにとどめるのが、支払い継続のコツです。 やさしめ
一部だけ入金されたとき(不足分の確認)
こんなとき: 取り決め額より少ない金額が振り込まれた場合
今月の振り込み、確認しました。ありがとう。
ただ、取り決めの金額は○○円なので、○○円足りていません。何か事情があれば教えてください。不足分は○月○日までにお願いします。
金額を変えたい事情があるなら、一方的に減らすのではなく、一度きちんと話し合いましょう。
一部入金を黙って受け取り続けると、「減額に同意した」と主張される火種になりかねません。不足があることをその都度文字で伝え、記録に残すことが大切です。 毅然
既読無視・返信なしが続くとき
こんなとき: メッセージは届いているのに反応がない場合
○月○日と○月○日に連絡しましたが、返信がないため改めて送ります。
○月分からの養育費、合計○○円が未払いです。返信がない場合でも、この連絡が届いていることは記録に残っています。
○月○日までに、お振り込みか、支払いについてのご連絡をください。どちらもない場合は、次の手続きに進みます。
「いつ・何回連絡したか」を明記するのがポイントです。無視の事実そのものが、後の調停・審判であなたに有利な事情になります。返信を求めるだけでなく「期日+次の行動」を必ずセットで書きましょう。 毅然
LINEをブロックされ、メール等の別手段で送るとき
こんなとき: LINEがブロックされ、メールやSMSに切り替える場合
LINEで連絡がつかなくなったため、メールで連絡します。
○月分からの養育費○○円が未払いです。連絡手段を断っても、(子どもの名前)への支払い義務がなくなるわけではありません。
○月○日までにお振り込みください。このメールにも返信がない場合は、内容証明郵便での請求と法的手続きの準備を進めます。
ブロックされたら、メール→SMS→内容証明郵便の順に手段を切り替えます。内容証明は「請求した事実」を郵便局が証明してくれる公的な記録になり、弁護士名で送ると支払率が大きく上がります。 最終通告
強制執行の準備に入ったことを伝えるとき
こんなとき: 債務名義があり、実際に差押えの手続きを始める段階
○月○日を期限とした最終のお願いにも、お支払い・ご連絡ともにありませんでした。
つきましては、公正証書(調停調書)に基づき、給与・預貯金の差押え(強制執行)の申立て準備に入ります。手続きが始まると、裁判所からあなたの勤務先に通知が行き、給与から直接支払われることになります。
申立て前の支払いであれば手続きは取り下げます。○月○日までにお振り込みください。
「準備に入る」と書く以上、実際に裁判所の手続きを進める段階で送ってください。言葉だけの警告を繰り返すと効果が失われます。差押えは給与の2分の1まで可能(通常の借金は4分の1)で、養育費は法律上特に強く保護されています。 毅然
何度か催促しても支払われないとき
こんなとき: 2〜3ヶ月未払いが続いている段階
○月分から○月分までの養育費、合計○○円が未払いになっています。
養育費は(子どもの名前)の生活と成長のための、親としての義務です。○月○日までにお振り込みください。
このまま支払いがない場合は、しかるべき手続きを検討せざるを得ません。
未払いが2ヶ月を超えたら。期限を明確に区切るのがポイントです。このメッセージ自体が催告の証拠になります。 毅然
公正証書・調停調書があるとき
こんなとき: 債務名義を持っている場合の催促
○月分から続く養育費の未払い(合計○○円)について、改めて連絡します。
ご存知の通り、養育費は公正証書(調停調書)で取り決めた正式な義務です。○月○日までに支払いがない場合、給与や口座の差押え(強制執行)の手続きを進めます。
そうなる前に、期日までのお振り込みをお願いします。
債務名義がある場合は具体的に「強制執行」に言及してOK。実際に裁判所の手続きが可能な立場だからこそ、現実的な圧力になります。 最終通告
弁護士相談を予定しているとき
こんなとき: 催促を無視され続けている段階
これまで何度も養育費の支払いをお願いしてきましたが、○ヶ月分(合計○○円)が未払いのままです。
○月○日までにお支払いいただけない場合は、弁護士に依頼して法的手続き(強制執行を含む)を進めます。その場合、あなたの勤務先に裁判所から通知が行く可能性があります。
これが最後のお願いです。
この文面を送っても反応がなければ、実際に弁護士の無料相談へ。「言うだけ」で終わらせないことが大切です。 毅然
「再婚したから払わない」と言われたとき
こんなとき: 相手の再婚を理由に支払いを打ち切られた場合
再婚を理由に養育費を打ち切るという連絡について、お伝えします。
再婚しても、(子どもの名前)の親であることに変わりはなく、養育費の支払い義務は自動的にはなくなりません。減額したい事情があるなら、一方的に止めるのではなく、家庭裁判所の調停など正式な手続きで話し合ってください。
それまでは、取り決めどおり○月○日までのお振り込みをお願いします。
相手の再婚だけでは支払い義務は消えません(あなたの再婚+子どもの養子縁組の場合は減額されうる)。一方的な打ち切りには、义務が続いていることを文字で伝え記録に残すのが有効です。 やさしめ
進学費用の分担をお願いするとき
こんなとき: 受験料・入学金など特別な出費が発生した場合
(子どもの名前)の進学について相談です。○○(高校/大学)への進学が決まり、入学金と初年度の学費で○○円ほどかかる見込みです。
毎月の養育費とは別に、この費用の一部を負担してもらえないでしょうか。内訳の資料はお送りします。
(子どもの名前)も進学をとても楽しみにしています。前向きに考えてもらえるとうれしいです。
入学金・受験料などの「特別費用」は、毎月の養育費とは別に分担を求められる場合があります。金額の根拠資料(募集要項など)を添えると話が進みやすくなります。 やさしめ
減額を求められて、話し合いに応じるとき
こんなとき: 相手から減額の相談があり、支払い継続を優先したい場合
減額のご相談について、考えました。
事情は理解しますが、(子どもの名前)の生活に関わることなので、収入がわかる資料(源泉徴収票や給与明細)を見せてもらったうえで話し合いたいです。
金額を変える場合は、口約束ではなく書面(公正証書の変更)で残すことを条件にさせてください。支払いが続けられる形を一緒に探しましょう。
感情的に拒否すると支払い自体が止まるリスクがあります。「資料の開示」と「書面化」を条件に協議に応じる姿勢を見せるのが現実的です。合意できなければ調停で決められます。 やさしめ
ボーナス月に、たまった未払い分をまとめてお願いするとき
こんなとき: 数か月分の未払いがあり、相手に賞与が出るタイミングの場合
○月分から○月分までの養育費、合計○○円が未払いのままになっています。
毎月まとめてが難しいなら、ボーナスの時期に、たまっている分を清算してもらえませんか。一括が難しければ、「今回○○円+残りは毎月○○円ずつ上乗せ」という形でも構いません。
(子どもの名前)の進級・進学の準備もあるので、○月○日までに返事をください。
6月・12月の賞与時期は、たまった未払いを回収できる現実的なチャンスです。相手が払いやすい具体的な分割案をこちらから示すと、応じてもらえる可能性が上がります。合意したら必ず文字で残しましょう。 やさしめ
新年度・進級のタイミングで支払い再開をお願いするとき
こんなとき: 支払いが途絶えて久しいが、関係悪化は避けたい場合
久しぶりに連絡します。(子どもの名前)は今度○年生になります。
養育費の振り込みが○月から止まっているので、新学期に向けて色々と物入りな時期でもあり、改めてお願いしたくて連絡しました。
事情が変わっているなら、それも含めて話せたらと思います。まずは返事をもらえるとうれしいです。
長く途絶えている相手には、責めるより「子どもの近況+節目の出費」を伝える方が心理的に動きやすいことがあります。この連絡にも反応がなければ、毅然トーンに切り替え、期限を区切ってください。 毅然
引っ越し・転職で連絡先しか分からなくなったとき
こんなとき: 住所や勤務先は不明だが、LINEやメールは届く場合
○月分からの養育費○○円が未払いです。
引っ越し(転職)をされたようですが、住所や勤務先が変わっても支払い義務は変わりません。新しい連絡先と、今後の支払い予定を○月○日までに教えてください。
ご連絡がない場合、裁判所の「情報取得手続」により住所・勤務先・口座を調べたうえで、法的手続きを進めることになります。
2020年の法改正で、裁判所を通じて相手の勤務先(年金機構等に照会)・預貯金口座・不動産を調べられるようになりました(債務名義が必要)。「逃げても調べる手段がある」と知らせること自体が抑止力になります。 毅然
公正証書なし・口約束だけで支払いが止まったとき
こんなとき: 離婚時に書面を作らず、口約束で養育費を決めていた場合
○月分からの養育費○○円が振り込まれていません。
離婚のとき「月○万円を払う」と約束したこと、覚えていますよね。書面がなくても、養育費の合意は法的に有効です。
○月○日までにお振り込みください。支払いがない場合は、家庭裁判所に養育費請求調停を申し立てます。調停では裁判所が間に入り、適正な金額を決めてくれます。
調停になると、あなたの収入資料の提出が求められ、裁判所が算定表に基づいて金額を決定します。その前に、自主的なお支払いをお願いします。
公正証書がない場合でも、調停を申し立てれば養育費を決め直せます。「調停になると収入資料の提出が必要になる」と伝えることで、相手が自主的に払う動機づけになります。LINEの約束のスクリーンショットがあれば、証拠として保存しておきましょう。 最終通告
調停で決まったのに支払いが止まったとき
こんなとき: 調停調書があるのに、その後支払いが止まった場合
○年○月○日の調停調書で決まった養育費(月額○万円)が、○月分から支払われていません。未払い合計は○○円です。
調停調書は裁判の判決と同じ効力があり、支払いがなければ給与や口座の差押え(強制執行)が可能です。
○月○日までにお振り込みください。期日までに支払いも連絡もない場合は、まず裁判所の履行勧告を申し出たうえで、強制執行の手続きに入ります。
差押えが始まると、あなたの勤務先に裁判所から通知が届きます。そうなる前のお支払いを強くお願いします。
調停調書は「債務名義」なので、即座に強制執行に進めます。まず無料の履行勧告(裁判所から相手に支払いを促す通知)を試し、それでも払わなければ給与差押えへ。調停後の未払いは、相手の「約束を破った」事実が明確なため、裁判所も厳しく対応してくれます。 毅然
相手が転職して「給料が下がった」と言い出したとき
こんなとき: 転職を理由に養育費の減額や支払い停止を主張された場合
転職で収入が変わったとのこと、事情は分かりました。
ただし、収入が変わったからといって、一方的に養育費を減らしたり止めたりすることはできません。金額を変更するには、お互いの合意か、家庭裁判所の調停・審判が必要です。
減額を希望するなら、新しい収入がわかる資料(給与明細3ヶ月分)を見せてください。それを見たうえで、話し合いに応じるかどうか判断します。
それまでは、取り決めどおりの金額を○月○日までにお振り込みください。
転職・減収は減額の「事情変更」にあたる可能性はありますが、正式な手続きを経ずに一方的に減額することは認められません。「資料を見せてから話し合う」という姿勢を示しつつ、現行金額の支払いを求めましょう。 毅然
「無職になったから払えない」と言われたとき
こんなとき: 相手が退職・失業を理由に支払いを拒否している場合
「無職だから払えない」とのことですが、養育費の支払い義務は失業しても自動的にはなくなりません。
裁判所の実務では、健康で働ける状態の人には「働けるのに働いていない」として、潜在的な稼働能力(賃金センサスの平均年収)をもとに養育費を算定することがあります。
本当に支払いが困難なら、正式に減額の調停を申し立ててください。それまでは現在の取り決め額を支払う義務があります。○月○日までにお振り込みください。
一方的に止めたまま放置すると、強制執行(預貯金の差押え等)の対象になります。
「無職=払わなくていい」は法的に誤りです。自己都合退職の場合は特に、裁判所は厳しく判断します。相手に「減額したいなら正式な手続きを」と促しつつ、現行額の支払いを求めましょう。 毅然
毎月少しずつ減額して振り込まれているとき
こんなとき: 取り決め額より少ない金額が数ヶ月続いている場合
ここ数ヶ月、養育費の振込額が取り決めの○万円ではなく○万円になっています。差額の合計は○○円です。
勝手に金額を減らすことは認められていません。減額したい事情があるなら、きちんと話し合うか、家庭裁判所の調停で決める必要があります。
○月○日までに、(1)不足分○○円の振り込みと、(2)来月以降は取り決め額どおりのお支払いをお願いします。
このまま一方的な減額が続く場合は、不足分を含めて法的手続きで回収します。
一部支払いを黙って受け取り続けると、「減額に暗黙の同意があった」と主張される恐れがあります。毎月の不足を文字で指摘し、記録に残すことが重要です。3ヶ月以上続くなら、早めに弁護士に相談を。