養育費・親子交流相談支援センターの解説

養育費・親子交流相談支援センターとは?
できること・できないこと・正直な活用法

最終更新: 2026年7月30日

こはる

養育費のことで検索すると、必ず出てくるのが「養育費・親子交流相談支援センター」ですよね。でも「ここに電話したら、結局何をしてもらえるの?」と思いませんでしたか。私もそうでした。無料で相談できるのは本当にありがたいのですが、できることとできないことがはっきりしています。ここでは正直にお伝えしますね。

まず、これだけは知ってください

  • 養育費の「情報整理」と「一般的な手続きの流れの案内」をしてくれる国の無料窓口です。相談員は弁護士ではありません
  • 「代わりに交渉する」「書類を作る」「回収する」ことはできません。あくまで情報提供と相談の場です
  • 「何から始めればいいか分からない」段階では非常に頼りになります。整理ができたら次のステップ(調停・弁護士)に進みましょう

1. そもそもどんな組織? — センターの正体

養育費・親子交流相談支援センターは、国(こども家庭庁)が「公益社団法人 家庭問題情報センター(FPIC)」に委託して運営している公的な相談窓口です。2007年に「養育費相談支援センター」として創設され、2025年4月に現在の名称に変更されました。

運営しているFPICは、元家庭裁判所調査官たちが設立した公益法人で、家庭紛争の調整に長年携わってきた専門家集団です。相談員も家庭問題の専門知識を持っていますが、弁護士ではありません。この点が最も重要なポイントです。

設立の背景には、平成15年度の全国母子世帯等調査で「養育費を継続して受け取っている」と答えた母子世帯がわずか18%だったという深刻な現実があります。養育費の取得率を上げるために、まず「正しい知識を届ける」ことを目的に作られた機関です。

センターの基本情報
正式名称養育費・親子交流相談支援センター
運営公益社団法人 家庭問題情報センター(FPIC)※こども家庭庁委託
相談員家庭問題の専門相談員(元家裁調査官等)※弁護士ではない
費用完全無料(電話代もセンター負担可)
対象養育費・親子交流に悩むすべての方(性別・婚姻歴不問)
方法電話・メール・チャットボット(対面窓口なし)
こはる

「国がやっている」というと堅いイメージですが、実際に電話すると穏やかな相談員さんが丁寧に話を聞いてくれます。名前を言わなくても大丈夫ですよ。

2. 電話番号・受付時間・相談方法

電話・メール・チャットボットの3つの方法で相談できます。電話は固定電話からならフリーダイヤル(0120)が使え、携帯電話からでも希望すればセンター側からかけ直してくれるので、電話代の心配は不要です。

電話相談

フリーダイヤル: 0120-965-419(携帯不可)

携帯電話から: 03-3980-4108(かけ直し対応あり)

月・火・木・金: 10:00〜20:00

水曜日: 12:00〜22:00

土曜・祝日: 10:00〜18:00

日曜・振替休日は休み

メール相談

info@youikuhi.or.jp (または公式サイトのメールフォーム)

回答は数日中。1週間経っても届かない場合は電話で問い合わせを(迷惑メール設定に注意)。

電話がつながりにくい時間帯があります

平日の午前中(10:00〜12:00)は混み合うことが多いようです。比較的つながりやすいのは、水曜の夕方以降(18:00〜22:00)や土曜の午後です。

3. できること・できないこと — 正直な一覧

センターの最大の強みは「何から始めればいいか分からない」状態を整理してくれることです。一方で、「実際に動いてくれる」わけではありません。この違いを知っておくと、期待はずれにならずに済みます。

できること(◎)できないこと(×)
養育費の算定表の見方を教えてくれるあなたのケースの正確な金額を算定する(法律判断)
調停申立ての一般的な流れを案内してくれる申立書を代わりに書いてくれる
未払い時の対処法(履行勧告・強制執行)の概要を説明相手に連絡して交渉・回収してくれる
状況を聞いて「次にどこに相談すべきか」を案内「あなたのケースなら勝てます」等の法的判断
親子交流(面会交流)の取り決め方の情報提供面会交流の調整・立ち会い
気持ちの整理を手伝ってくれる(傾聴)カウンセリング・心理療法

「法的な問題に至った場合は法テラスをご案内します」(公式)

これはセンター自身が公式サイトに明記していることです。つまり「相談の入口」としては最適ですが、実際の問題解決には別の専門家が必要になるケースが多いということです。

こはる

私も最初に電話したのがここでした。「まず何をすればいいか」を整理してもらえたのは本当に助かりました。ただ、実際に回収するには別のステップが必要だったんです。

養育費・親子交流相談支援センターでできること・できないことの図解
センターの役割を図解で整理 — 情報整理の窓口として活用し、行動は次のステップへ

4. 向いている人・向いていない人

センターを「使うべきタイミング」と「別の窓口のほうが早いタイミング」があります。自分がどちらに当てはまるか確認してみてください。

こんな方はセンターに電話してみましょう

  • 養育費について何も分からない。何から始めればいいか知りたい
  • 算定表の見方が分からない。自分のケースの相場感を知りたい
  • 調停や公正証書の手続きの「一般的な流れ」を知りたい
  • 誰かに話を聞いてもらって、頭の中を整理したい
  • 夜間(水曜22時まで)や土曜に相談したい
こんな方は別の窓口が早いかもしれません
あなたの状況おすすめの相談先
未払い養育費を実際に回収したい弁護士(完全成功報酬制の事務所なら費用の心配なし)
相手と交渉してほしい・代理人がほしい弁護士
弁護士費用が払えない法テラス(無料法律相談+費用立替制度)
公正証書の作成費用を補助してほしいお住まいの市区町村(補助制度がある自治体あり)
すぐに調停を申し立てたい家庭裁判所(または弁護士に代理依頼)
こはる

「まず整理→次に行動」の2ステップで考えると分かりやすいです。整理のステップではセンターが頼りになりますし、行動のステップでは弁護士や法テラスの出番です。

5. 実際にどんな人が利用している?(統計データ)

こども家庭庁の「令和5年度 母子家庭の母及び父子家庭の父の自立支援施策の実施状況」によると、センターの利用者の約7割が女性で、離婚後に相談する方が約6割を占めています。相談内容は「請求手続きの流れを知りたい」が最多です。

相談内容の内訳(令和5年度)
相談内容割合
請求手続き26.6%
養育費算定18.5%
親子交流14.4%
養育費不履行(未払い)11.9%
減額請求8.1%
強制執行4.8%
増額請求3.9%

6. センターで解決しないときの「次の一歩」

センターで情報を整理したら、次のステップに進みましょう。状況に応じて、以下の3つのルートがあります。

ルート1: 自分で調停を申し立てる — 費用は子1人につき1,200円+切手代。センターで流れを確認した上で、家庭裁判所に自分で申立書を提出します。当サイトの調停ガイドシリーズで詳しく解説しています。

ルート2: 法テラスの無料法律相談を使う — 収入等の条件を満たせば、弁護士と30分×3回まで無料で相談でき、弁護士費用の立替制度も利用できます。

ルート3: 養育費回収に強い弁護士に直接相談する — 着手金0円・完全成功報酬制の事務所なら、手元にお金がなくても依頼できます。未払い養育費の回収なら、ワンピース法律事務所のようにLINEで何度でも無料相談できる事務所もあります。

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よくある質問

Q.相談は本当に無料ですか?通話料はかかりますか?
A.完全無料です。固定電話からはフリーダイヤル(0120-965-419)が使えます。携帯電話からは03番号にかけますが、希望すればセンター側からかけ直してくれるので、通話料の負担もありません。
Q.名前を言わないと相談できませんか?
A.匿名で相談できます。名前や住所を伝える義務はありません。安心して電話してください。
Q.男性(養育費を払う側)でも相談できますか?
A.はい。利用者の約24%は男性です。減額請求の相談や、面会交流の取り決め方など、支払う側の相談も受け付けています。
Q.弁護士に相談すべきか、センターに相談すべきか迷っています
A.「まだ何も分からない」段階ならセンターで情報整理するのが効率的です。「相手と交渉したい」「未払いを回収したい」「法的判断が必要」な段階なら弁護士に直接相談するほうが早いです。両方使っても問題ありません。
Q.何回まで相談できますか?回数制限はありますか?
A.公式サイトに回数制限の記載はありません。状況が変わるたびに電話して大丈夫です。ただし、同じ相談員に毎回つながるわけではない点は留意してください。

この記事が役に立ったら、同じ悩みを持つ方にも

養育費のことは、なかなか人に相談しづらいもの。あなたの一言のシェアが、誰かの一歩につながるかもしれません。

※こちらでの解説は一般的な内容であり、個別のケースへの法的助言ではありません。具体的な判断に迷うときは、必ず専門家にご相談ください。