養育費を払ってくれないとき、どこに相談すればいい?

最終更新: 2026-07-31|養育費請求ナビ編集チーム|読了目安 約7
養育費を払ってくれないとき、どこに相談すればいい?のイメージ
養育費を払ってくれないときの相談先7つ(市区町村、養育費等相談支援センター、法テラス、弁護士会、ADR、家庭裁判所、弁護士事務所)を比較。状況別の選び方や相談前の準備をわかりやすく解説します。
こはる

「養育費が振り込まれない…」「相手と連絡が取れない…」そんなとき、一人で悩んでいませんか?どこに相談すればいいか分からず、不安な気持ちでいっぱいですよね。でも大丈夫です。あなたの状況に合わせて無料で相談できる窓口がたくさんあります。まずは気持ちを落ち着けて、一緒にあなたにぴったりの相談先を見つけていきましょうね。

まず、これだけは知ってください

  • 養育費の相談先は大きく7つあり、状況(情報収集、話し合い、法的手続き)によって使い分けるのがコツです
  • まずは「市区町村のひとり親支援窓口」や「養育費等相談支援センター」で無料相談し、状況を整理するのがおすすめです
  • 相手と直接話したくない場合は、ADR(裁判外紛争解決手続)や家庭裁判所の調停など、第三者を挟む方法があります

1. 養育費の相談先7つの比較表

養育費の未払いで悩んだとき、相談できる主な窓口は7つあります。それぞれ「できること」や「費用」が異なるため、自分の状況に合った窓口を選ぶことが大切です。

まずは、各窓口の特徴を比較表で確認してみましょう。

養育費の相談先マップ:まず話を聞いてほしい→市区町村・養育費相談支援センター(無料)、話し合いを仲介してほしい→ADR・家庭裁判所、法的手続きを進めたい→法テラス・弁護士(立替制度あり)の3方向を示した図解
相談先できること費用向いている人
市区町村のひとり親支援窓口一般的な相談、制度の案内無料まずは誰かに話を聞いてほしい人
養育費等相談支援センター専門的なアドバイス、情報提供無料電話やメールで気軽に相談したい人
法テラス無料法律相談、弁護士費用の立替無料(条件あり)弁護士に依頼したいが費用が不安な人
弁護士会の法律相談弁護士による法的なアドバイス有料(一部無料)地元の弁護士に直接相談したい人
ADR(かいけつサポート)第三者を交えた話し合いの仲介数千円〜裁判所を使わずに穏便に解決したい人
家庭裁判所(手続案内)調停や審判の手続き方法の案内無料自分で調停を申し立てたい人
弁護士事務所の無料相談具体的な解決策の提案、依頼初回無料が多いすぐに法的手続きを進めたい人
こはる

いきなり弁護士に相談するのはハードルが高いと感じる方は、まずは市区町村の窓口や養育費等相談支援センターに電話してみるのがおすすめですよ。

2. 状況別:あなたにぴったりの相談先は?

相談先がたくさんあって迷ってしまう場合は、今の自分の状況に合わせて選んでみましょう。大きく分けて「気持ちの整理・情報収集」「話し合いのサポート」「法的手続き」の3つのステップがあります。

**ステップ1:まずは気持ちの整理と情報収集をしたい** 「何から始めればいいか分からない」「相手と話すのが怖い」という場合は、市区町村のひとり親支援窓口や、養育費等相談支援センターがおすすめです。電話が苦手な方でも、メールで相談できる窓口もあります。

**ステップ2:相手と話し合いたいが、直接は避けたい** 「相手と直接連絡を取るのはストレスだけれど、裁判まではしたくない」という場合は、ADR(裁判外紛争解決手続)が向いています。法務大臣の認証を受けた民間機関が、中立な立場で話し合いをサポートしてくれます。

**ステップ3:法的手続きを進めたい、強制執行をしたい** 「相手が話し合いに応じない」「すでに公正証書があるのに払ってくれない」という場合は、家庭裁判所の手続案内を利用して自分で調停(/guide/jibun-de-seikyu)を申し立てるか、法テラスや弁護士事務所に相談して専門家の力を借りるのが確実です。

いまの状況おすすめの相談先その理由
何から始めればいいか分からない市区町村窓口・養育費等相談支援センター無料で状況整理から手伝ってもらえる
相手と直接話さず話し合いたいADR(かいけつサポート)中立な専門家が間に入り、顔を合わせずに済む
公正証書があるのに払われない法テラス・弁護士事務所強制執行(差押え)の手続きに直結できる
費用をかけずに法的手続きをしたい家庭裁判所の手続案内+自分で調停印紙代1,200円程度で申立てできる

相談先選びのチェックリスト

  • まずは無料で気軽に相談したい → 市区町村窓口、養育費等相談支援センター
  • 弁護士費用の負担を抑えたい → 法テラス
  • 裁判所を使わずに話し合いたい → ADR(かいけつサポート)
  • 自分で調停の手続きをしたい → 家庭裁判所(手続案内)
  • すぐに強制執行などの法的手続きをしたい → 弁護士事務所
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3. 相談前に準備しておきたいこと

相談窓口に行く前や電話をかける前に、少しだけ準備をしておくと、相談がスムーズに進み、より的確なアドバイスをもらうことができます。

まずは、これまでの経緯を簡単なメモにまとめておきましょう。いつ離婚したのか、養育費の取り決めはどうなっているのか、いつから支払いが止まっているのかを整理しておくと、相談員や弁護士に状況が伝わりやすくなります。

また、離婚協議書や公正証書(債務名義:強制執行に必要な公的文書)、調停調書など、養育費の取り決めに関する書類があれば、必ず手元に用意しておきましょう。相手の現在の連絡先や勤務先が分かる資料もあると役立ちます。

書類がなくても相談は可能です

「公正証書がない」「相手の勤務先が分からない」という場合でも、諦める必要はありません。書類がない場合の対処法や、相手の情報を調べる方法についても相談できるので、まずは現状のまま相談窓口に連絡してみましょう。

相談前の準備シートをダウンロード
相談時に聞かれる項目をまとめたシートです。印刷して書き込んでお使いください

4. 電話が苦手な方でも大丈夫な窓口

「電話でうまく話せるか不安」「感情的になって泣いてしまいそう」と、電話相談をためらってしまう方も少なくありません。そんな方のために、電話以外の方法で相談できる窓口も用意されています。

養育費等相談支援センター(/soudan/yoiku-shien-center)では、メールでの相談も受け付けています。時間をかけて自分のペースで文章を打つことができるので、気持ちを整理しながら相談内容を伝えることができます。

また、市区町村の窓口や法テラスでは、対面での相談が基本です。直接顔を見て話すことで安心感を得られる方も多いでしょう。事前に予約をしておけば、落ち着いた環境でゆっくりと話を聞いてもらえます。

こはる

うまく話せなくても大丈夫ですよ。相談員さんは、悩んでいるお母さん・お父さんの話を聞くプロです。言葉に詰まっても、ゆっくり待ってくれますから安心してくださいね。

5. 弁護士に依頼する場合の費用について

最終的に弁護士に依頼することになった場合、気になるのが費用です。弁護士費用には、相談料、着手金(依頼時に払うお金)、報酬金(解決時に払うお金)などがあります。

費用の負担が心配な方は、法テラス(日本司法支援センター)の利用を検討しましょう。収入や資産が一定の基準以下であれば、無料で法律相談(同一問題で3回まで)が受けられ、弁護士費用の立て替え制度(民事法律扶助)も利用できます。立て替えてもらった費用は、月々5,000円〜10,000円程度の分割払いで返済していくことができます。

弁護士費用の相場や、法テラスの利用条件については、「養育費請求の弁護士費用の相場」(/guide/hiyou-souba)で詳しく解説しています。また、「養育費に強い」と書かれた事務所が本当に頼れるかを見分ける方法は、「養育費に強い弁護士の見分け方」(/guide/bengoshi-erabikata)にまとめています。

法テラスの利用には審査があります

法テラスの立て替え制度を利用するには、収入要件などの審査があり、結果が出るまでに数週間かかることがあります。急いで手続きを進めたい場合は、初回の無料相談を行っている民間の弁護士事務所に直接相談するのも一つの方法です。

よくある質問

Q.相談窓口はお金がかかりますか?
A.市区町村のひとり親支援窓口、養育費等相談支援センター、家庭裁判所の手続案内は無料で利用できます。法テラスも条件を満たせば無料で相談可能です。弁護士事務所は初回無料のところも増えていますが、事前に確認することをおすすめします。
Q.相手の連絡先や勤務先が分からなくても相談できますか?
A.はい、相談可能です。相手の住所や勤務先が分からない場合でも、弁護士会照会や裁判所の財産開示手続などを利用して調べることができる場合があります。まずは現状をそのまま相談窓口に伝えてください。
Q.口約束だけで書面がありません。それでも相談に乗ってもらえますか?
A.もちろん相談に乗ってもらえます。書面がない場合は、これから家庭裁判所で調停を申し立てて、法的な効力のある取り決め(調停調書)を作成する手続きを進めることになります。その手順についてもアドバイスをもらえます。
Q.平日は仕事で相談窓口に行けません。どうすればいいですか?
A.養育費等相談支援センターのメール相談であれば、24時間いつでも送ることができます。また、法テラスや一部の弁護士事務所では、土日や夜間の相談に対応している場合もありますので、お住まいの地域の窓口を調べてみてください。
Q.家庭裁判所の手続案内では、どんなことを教えてもらえますか?
A.家庭裁判所の手続案内では、調停や審判の申し立てに必要な書類、費用の目安、手続きの流れなどを教えてもらえます。ただし、裁判所は中立な立場であるため、「どう主張すれば有利になるか」といった法的なアドバイス(法律相談)は受けられません。

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養育費のことは、なかなか人に相談しづらいもの。あなたの一言のシェアが、誰かの一歩につながるかもしれません。

※こちらでの解説は一般的な内容であり、個別のケースへの法的助言ではありません。具体的な判断に迷うときは、必ず専門家にご相談ください。