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相手と連絡が取れない・行方不明でも養育費は請求できる

最終更新: 2026-07-30|読了目安 約7
相手と連絡が取れないのイメージ

「引っ越し先も知らされず、電話もブロックされた」——連絡が取れないと諦めてしまう方が多いのですが、法的には打つ手がいくつもあります。むしろ「逃げられたら終わり」にしないための制度が整ってきています。

こはる

「連絡先も分からないのに、どうやって請求すればいいの…」と途方に暮れていませんか。私も、相手が突然音信不通になったときは、目の前が真っ暗になりました。でも、日本の法律には「逃げ得」を許さないための仕組みがちゃんと用意されています。あなた一人で抱え込まず、一緒に解決の糸口を探していきましょうね。

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やり方は一つずつ、この記事で確認できます。焦らなくて大丈夫ですよ。

まず、これだけは知ってください

  • 連絡先や住所が分からなくても、弁護士の「職務上請求」で住民票などから現住所を突き止められる可能性が高いです
  • 住所が分かれば通常の請求ルートへ。どうしても所在不明な場合でも「公示送達」という方法で調停や審判を進められます
  • 2026年4月施行の改正民事執行法により、財産開示から差押えまでが「ワンストップ」でスムーズにできるようになりました

解決までの目安

住所調査1ヶ月/調停・審判3〜8ヶ月

自分でやる場合の費用

数万円〜(弁護士費用は別途)

自分でできる度

★★★★★(個人での対応は難しいため専門家の力を借ります)

※期間・費用は一般的な目安です。相手の状況や調査の難易度により変わります

ステップ1:まずは「連絡を試みた記録」を残す

相手と連絡が取れない場合、まずは「連絡を取ろうとしたけれどダメだった」という客観的な証拠を残すことが重要です。これは、後で裁判所の手続き(公示送達など)を利用する際に、「本当に相手が行方不明である」ことを証明するための大切な資料になります。

LINEの未読・既読スルーの画面スクリーンショット、電話の発信履歴、メールの送信履歴などを保存しておきましょう。また、相手の実家や共通の友人に連絡を取ってみた記録も有効です。

行方不明の相手への養育費請求フロー図解
相手の居場所が分からなくても、請求する方法はあります

残しておくべき記録

  • LINEの送信履歴(未読・既読が分かる画面)
  • 電話の発信履歴(着信拒否されている場合はその画面)
  • メールの送信履歴
  • SNS(XやInstagramなど)でのメッセージ送信履歴
  • 相手の実家や親族、共通の知人に連絡を取った記録
こはる

「無視されているのに何度も連絡するのは辛い」という気持ち、よく分かります。でも、この記録が後であなたを助けてくれる強力な武器になります。無理のない範囲で残しておきましょう。

スクリーンショットや履歴を安全に保存・整理できます

ステップ2:弁護士に「住所調査(職務上請求)」を依頼する

相手の現住所が分からない場合、個人で探し出すのは非常に困難です。しかし、弁護士には「職務上請求」という強力な権限があります。これは、受任した事件の処理に必要な範囲で、相手の住民票や戸籍の附票を役所から取得できる制度です。

相手が住民票を移していれば、この方法で現住所を突き止められる可能性が非常に高いです。もし住民票を移していなくても、戸籍の附票から過去の住所履歴をたどり、手がかりを見つけることができます。

行方不明ケースは個人での対応がほぼ不可能なため、この段階で弁護士に依頼するのが実務上最も確実なルートです。費用面の不安があるかもしれませんが、着手金0円・完全成功報酬制の事務所や、法テラスの民事法律扶助(無料相談・費用立替)を利用できる場合があります。

個人での調査と弁護士による調査の違い
個人での調査弁護士による調査(職務上請求)
住民票の取得正当な理由と厳格な証明が必要(困難)職務上請求でスムーズに取得可能
戸籍の附票の取得同上同上
その他の調査SNSや知人づてなど限られる携帯電話会社や銀行への照会(弁護士会照会)も可能
費用実費のみ(数百円〜)弁護士費用(着手金0円の事務所もあり)

探偵への依頼は慎重に

「行方不明なら探偵に」と考える方もいますが、探偵の調査費用は数十万円〜百万円以上と高額になることが多いです。まずは弁護士の職務上請求(費用も比較的安価)で探せるか相談することをおすすめします。

まずは無料相談で「相手を探せる可能性」を聞いてみましょう

ステップ3:住所が判明したら、通常の請求ルートへ

弁護士の調査によって相手の現住所が判明したら、そこからは通常の養育費請求と同じルートに乗せることができます。まずは内容証明郵便で請求の意思を伝え、話し合い(協議)を試みます。

話し合いに応じない、あるいは合意できない場合は、家庭裁判所に養育費請求調停を申し立てます。相手の住所が分かっていれば、裁判所からの呼び出し状を確実に届けることができます。

行方不明ケースの解決ルート図解:弁護士の職務上請求で住所調査→判明すれば通常ルート(内容証明・調停)、判明しなければ公示送達ルートへ
住所が分かれば通常ルートへ。分からなくても「公示送達」という次の手が用意されています

ステップ4:どうしても所在不明なら「公示送達」を利用する

住民票を移しておらず、弁護士が調査してもどうしても現住所が分からない場合でも、諦める必要はありません。裁判所には「公示送達(こうじそうたつ)」という制度があります。

これは、裁判所の掲示板に「あなた宛ての書類が届いていますよ」というお知らせを一定期間(通常は2週間)掲示することで、法的に「相手に書類が届いた(送達された)」とみなす制度です。これにより、相手が実際に書類を見ていなくても、調停や審判の手続きを進めることができます。

ただし、公示送達が認められるためには、「相手の所在が本当に分からない」ことを裁判所に証明する必要があります。ここで、ステップ1で残しておいた「連絡を試みた記録」や、弁護士による調査報告書が重要な証拠となります。

公示送達は最終手段です

公示送達は、あらゆる調査を尽くしても所在が分からない場合にのみ認められる例外的な手続きです。個人で「探したけれど見つからない」と主張しても認められにくいため、弁護士のサポートが不可欠です。

こはる

「相手が知らない間に手続きが進むなんて大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、これは逃げ隠れする相手からあなたの権利を守るための正当なルールです。安心して専門家に任せてくださいね。

ステップ5:債務名義があれば、財産調査から強制執行(差押え)へ

すでに公正証書や調停調書などの「債務名義」を持っている場合、相手の所在が不明でも、相手の財産(預貯金や給与)を差し押さえることで養育費を回収できる可能性があります。

相手の勤務先や口座情報が分からない場合でも、裁判所の「第三者からの情報取得手続」を利用すれば、市町村から勤務先の情報を、銀行の本店から口座情報を取得できます。さらに、2026年4月施行の改正民事執行法により、財産開示・情報取得から差押えまでが1回の申立てで進む「ワンストップ手続き」が導入され、より迅速に回収できるようになりました。

相手の財産を調べる方法(第三者からの情報取得手続)
調べたい情報照会先必要な条件
預貯金口座銀行などの金融機関債務名義(公正証書・調停調書など)があること
勤務先(給与)市町村(住民税の納付記録など)債務名義があり、かつ過去に強制執行が空振りした等の要件を満たすこと
不動産法務局同上

相手の隠し財産や勤務先を見つけ出す方法を解説しています

よくある質問

Q.相手の住所も連絡先も全く分かりません。それでも弁護士に依頼できますか?
A.はい、依頼できます。むしろそのようなケースこそ弁護士の出番です。弁護士は職務上請求により、相手の氏名と以前の住所(または本籍地)などのわずかな手がかりから、現在の住民票や戸籍の附票を取得し、現住所を調査することができます。
Q.相手が住民票を移さずに夜逃げ同然でいなくなりました。見つかりますか?
A.住民票を移していない場合、調査の難易度は上がります。しかし、弁護士会照会を利用して携帯電話の契約住所や銀行口座の登録住所を調べたり、場合によっては公示送達を利用して手続きを進めたりと、法的なアプローチは可能です。まずは無料相談で状況を伝えてみてください。
Q.弁護士費用を払う余裕がありません。どうすればいいですか?
A.養育費問題に注力している法律事務所の中には、着手金(初期費用)0円・完全成功報酬制を採用しているところが増えています。また、収入や資産が一定基準以下であれば、法テラスの「民事法律扶助制度」を利用して、無料相談や弁護士費用の立替えを受けることも可能です。
Q.相手が海外に逃げてしまった場合でも請求できますか?
A.相手が海外に居住している場合でも、日本の裁判所で調停や審判を行うことは可能なケースが多いです(国際裁判管轄)。ただし、実際に海外にある財産を差し押さえるのは非常にハードルが高くなります。専門的な知識が必要になるため、国際的な家事事件に詳しい弁護士への相談が必須となります。
Q.離婚時に養育費の取り決めをしていません。行方不明でも2026年からの法定養育費はもらえますか?
A.法定養育費(子1人あたり月2万円)の権利は離婚成立と同時に発生しますが、実際に支払わせる(強制執行する)ためには、相手の財産(口座や勤務先)を特定する必要があります。相手が行方不明の場合は、まず弁護士による住所調査や財産調査を行うことが先決となります。

このケースのポイント

行方不明ケースは個人での対応がほぼ不可能な一方、弁護士なら職務上請求などの強力な調査手段を持っています。「探せないから無理」と自己判断せず、無料相談で可能性を確認してください。

このケースにおすすめの事務所

所在調査や公示送達の手続き、財産開示に精通した事務所がおすすめです。

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